Cabo San Lucas Story

大物を釣るぞ!(マグロ編)
総勢6人の旅行となった今回も、ボートをチャーターしトローリングに出かけた。
ボートは34フィート、生き餌やクルーへのチップも合わせ費用はUS$500−、
カボではトローリングも安い!
メンバーのなかには「釣りってなかなか釣れないから退屈で、あまり好きじゃない。」
なんて言っている人間もいたれど、「ここでの釣りに退屈なんてことはあり得ない!
とにかく行くぞ!!」と全員参加で出船した。

あいにくこの日は風が強く、波が荒く、釣り日和ではない。
しかも昨晩は空に大きな満月がかかっていた。
月が大きい時期は、マリーンは朝の短い時間しかねらえない。
この月、この波ではマリーンは無理だと船長に言われ、ちょっとがっかりである。

でも、ここはたぐいまれな豊かな海のカボサンルーカス、何か釣れるに違いないと
期待のまなざしで皆海を見つめていた。
出船してまもなく、カラカラッ、シャー
ーーーッ!と糸が繰り出される音が響い
た。やった!でも何がかかったのか?
まずはマンジ君がフィッシングチェアに
座り、魚を揚げた。なかなかの手応えら
しい。マンジ君が魚と戦っているとき、
別の竿にもあたりが。こちらはショウち
ゃんが担当する。

マンジ君の魚が揚がった。やった!80
cm程のカツオだ。ショウちゃんの魚も
揚がってきた!・・・とクルーの一人が
魚をはずしてリリースしてしまった。
あまりの素早さに、魚の姿さえ確認する
暇がなかった。クルーは今の魚はワフー
だったと言っている。
ワフーって何だ???
ショウちゃんはがっかりである。

みんなでショウちゃんを笑い物にしている間も、どんどん魚がかかり始めた。
イエローフィンツナの群をとらえたのだ。
一度に5人が竿を持ち、次々に揚げていく。
70cm〜100cmのマグロがどんどん釣れる。
ひきの強いマグロとの格闘が続きみな腕がパンパンだ。
最初は皆自分が竿を持ちたがっていたのに、そのうち疲れて譲りあいになるほ
ど釣れる。
海釣り初体験の竹ノ内君とショウちゃん
は船酔いになり、いつの間にか船室で横
たわっている。情けない姿だがこればっ
かりはしょうがない。初めての海釣りで
、この日のような大荒れの海では。。。
アイチャンは人の顔をみて「サトちゃん
は大丈夫?」と聞くのだが、心配してい
ると言うよりも私が大丈夫ではいけない
かのような聞き方だ。
アイチャンの顔に「こんな波でも船酔い
しない女。。。恐ろしい。。」と描いて
ある。ふん、失礼な。
マグロが一段落したころ、またあたりがあった。
リリースされたのと船酔いで魚をあげていなかったショウちゃんに竿を渡した。
この魚は大物らしくなかなかあがってこない。
クルーはワフーだと言っている。
「え、ワフー。。。また、リリースされたりして」と皆笑いをこらえるが、これが
笑い事では無かった。

やっとの事で釣り上げた大物は180cmもあるワフーだったのである。
鋸のような歯をもつ、暴れん坊の魚だ。
サワラかカマスの仲間らしい。
歯が鋭く危ないので、小さな物はリリースしてしまうらしい。
大物はとても美味しく、高値で取り引きされるとのことだ。
ショウちゃん大金星である。
この日の釣果は15本のマグロ、マグロとカツオ1本づつ。
これらの魚は私たちの夕食になり、食べきれない分はクルーと仲の良い街の
レストランのスタッフに分けた。

やっぱり、カボでの釣りはいつでもエキサイティングだったのだ!

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